日本のドラマと中国のドラマの違い。
ありますよ。タイムリーな話題ですけど。。
契約ですね。
中国では、俳優がドラマや映画に出演するとき、クランクイン前に契約書を交わします。
宿泊のホテルや、飛行機移動が多いので交通費の負担、車移動の件、撮影実働日数、1日の労働時間、労働時間超過1時間ごとの罰金、撮影現場の食事など、
詳細に契約内容が交わされます。非常に細かいです。
その契約書から見てわかるのですが、俳優を守るという意識が感じられる非常に安心な内容です。

日本のドラマ、映画はあまり事前に出演契約書を交わさないのが多いかもしれません。
作品によっては撮影が終わってからギャラ交渉をすることがありますね。
今はもう慣れましたが、ずっと中国方式で慣れている自分にとっては、4年前この事実を知った時は衝撃的でした。

なぜ出演契約を交わさないのか?
本当かどうかわかりませんが、ある人が言うには、それは昔からの風習に関わっているとか。
勿論、全体ではないですが、昔からお金の話をすると、いやらしいと思われてしまう風潮があるようです。
現代社会においては、お金って生きていく上で、無くてはならない大切なものですよね。

中国では、堂々とマネージャーと制作のプロデューサーが出演契約交渉を行います。
北京の僕のマネージャーも単刀直入に交渉しますよ(笑) 

いろんな人から日本人は仕事に対して真面目で几帳面だという声を中国の撮影現場などで聞く。有難いことです。
でも、ギャラも決定しない、出演契約書も交わさない一部の日本のスタイルは、几帳面と言えるのかな? 

綺麗ごと抜きで、お金というのは一番大事。
その一番大事な部分を「いやらしい」と捉え、お金の話を後回しにする。
最終的にはギャラは当然もらえますが、そういう大事なことは先に決めておくのが互いにとって良いことだと感じますが。。
当然「伝統」「昔からの習慣」は理解できますが、今の社会のリズムにその「日本の美徳」が適応するのか疑問に思えます。
伝統・習慣も大事ですが、それを重きに置くあまりに、当たり前の考え方が麻痺されてる事があるのではと思えます。

少し例えは変わりますが美徳と言えば以前ありましたね。
災害などによる募金活動。テレビの番組で企画した団体での募金に関しては何も問題はないけど、芸能人がブログなどで、自分が募金したことを公表すれば「売名行為だ!」と批判されることがありましたよね。

募金=良いこと 良いことは団体であれ、個人であれどんどん伝えていくべきだと僕は思います。
そして周りが感化されて募金が増えていけば更に良いことではないですか。
でも芸能人が募金したと自分で言えば逆に批判される。‶自分で良いことをすれば自分で言うものではない、他人が評価して、他人が言うこと″という考えなのかな?
もしそうだとしたら、これも少しズレた‶美徳″に感じるんだけど。。

ついでに一つ、以前日本のドラマの撮影で、自分が死ぬシーンを撮影しました。
中国での撮影に慣れてる僕は、スタッフに「紅包(おひねり)ありますか?」と聞いたら、スタッフが「紅包?なんですかそれ?」と言ってくるんで、「中国では死ぬシーンの撮影の時、紅包を頂いて、それを靴の底に入れる。その状態でそのシーンを撮影をするんです。魔除けみたいなものですね。」と言ったら「そうですか~」と薄い返答。そうなんです。日本の芸能界にはそういう習慣がないんですね。
別になくても悪くはないんですが。。
でも役者が死ぬシーンを撮影する。
物語の中の話とは言え、縁起良いことではないので、魔除けの為にそのような風習を取り入れるのはいいことだと思うのですが。。

ちなみに、その紅包の中には大した額のお金は入っていません。
一般的に数十元ほどです。そのお金は撮影終わった後に当日中に使いきらなければいけない習わしがあります。

死ぬシーンでの紅包贈呈は古い習慣ではありますが、日本にはこれにまつわる習慣がないのが意外でした。
必要ない習慣が今でも残って、あるべき習慣がない。
中にいると、それが普通で当たり前なんですね。
当たり前だから気づかない。
ちょっと考えさせられます。
又いろんな自己発見、紹介していきますね。今日はここまで!

矢野浩二

BACK
NEXT