2020年2月5日の読売新聞オンラインでの記事「中国人の予約入ってますか」…予約客が旅館に電話、回答次第でキャンセルも」を読んで。
なんと言えばいいのか。。。
こういう事がやはり起こりますね。
心配、不安がこのような差別的な行動を容易に起こす。
怖いですね。もちろん一部分の人だと思います。
このような人達には、冷静に逆の立場に自分がなった事を考えないんでしょうね。
もちろん、考えられないからこのような事を平気で旅館側に聞けるわけだから。
全くもって、視野が狭ければ心も狭い。
この記事を見て私はある出来事を思いだしました。
2012年の反日デモ運動。
尖閣諸島国有化による、中国各地方で起きた大規模な反日デモ。
当時、私たち家族三人は北京の自宅マンションにいました。
デモが日に日に過激化するにあたって、中国在住の日本人は外に出れない状況になっていた。
外に出ても、日本語を話せない状況でした。
一度、日本人と知れば、何をされるかわからない、そんな緊張状態でした。
日本人排除のような空気があった。
妻が2歳になる娘を連れて外出先から自宅へ帰るタクシーの中。
娘は当時、中国語と片言の日本語が話せました。
娘が一言日本語を発した瞬間、運転手が「お前たち、どこの人間だ?」と。
瞬時に察した妻が中国語で「何人だろうがあなたに関係ないでしょ?なぜあなたに言わなければならないの」。
運転手からは返答がなかったようでした。
当時、私は旅行でもなんでもない、仕事で、生活を北京で過ごしていました。
生活の拠点がこの地でいながら、自分が日本人である事を隠さなければいけない状態、非常に悲しかった。
状況は違うけど、いま、日本でも一部であるけど、これと同じような現象が起きている。
現在、日本にいらっしゃる中国の観光客が激減している中、でもその原因は政治的問題で来れなくなったわけではない。
中国の皆さんは日本に遊びに来たいけど、今回の状況で出国が容易にできない状況。
その状況でありながら、それに輪をかけて一部の日本人のこのような差別的な言動は中国の皆さんをより悲しませることになる。
しいては、これが理由で日本旅行に興味を持たなくなる人も出るかもしれない。
はっきり言います。
来てくれるまでは、時間かかります。
でも、離れるのは早いです。
言動には気をつけた方がいい。
いろんな人にお叱りは出るかもしれませんが、私が旅館側なら、そのような人種差別をするような人間には来てもらわなくて結構、こちらから入館お断りです。
でも、そこまで気になるんだったら、「あんた外出しなさんな」っていう話ですよね(笑)
人種差別的な発言は勿論、旅館側のお客の受け入れにそもそも別の客がとやかく言う権利はどこにもありません。
いろんな人がいますね(笑)
矢野浩二